2011年6月9日木曜日

Internationalzation Force の紹介

突然記事の投稿から始まった本ブログですが、よくよく考えてみると、自分たちがどういった集まりなのかを一切説明しておりませんでした。本日はその辺りについて簡単に紹介していきたいと思います。


結成のきっかけ

IGDA Japan  での活動を通じてGlocalization-SIG 世話人 / ライターの小野さんや AI-SIG 世話人の 三宅さんなどと Skype チャットする機会を得るうち、話の流れでのおっしゃられた「日本語の情報をもっと英語圏に向けて発信していく」という目標と矢澤の「有用な情報が言語の壁で遮断されているのを少しでも流れるようにしたい」という気持ちにその場のノリが加わり、じゃあ活動目的に一番合った体勢で動けるようにしよう、という話からタスクフォースとしてチームを結成することとなりました※。

※ちなみに Gamasutra の記事を公式に翻訳して公開できないか、と模索し始めたのもこの時でした。その後担当者とのやりとりを経て「寄稿記事に限り著者の承諾を得た上で本ブログに翻訳文を掲載しても構わない」との承諾を得るに至ります。

このような経緯から、Internationalization Force のモットーは 「日本語と英語という言語の壁に阻害されてしまっている情報の流れを少しでもスムーズにしよう」 となりました。尤も、モットーを明文化したのはこれが初めてのような気もしますが。

結成メンバーは発案者の三宅さんと小野さん、私、知人のゲーム翻訳者であった福市恵子さんの 4人です。その後小野さんの紹介でメンバーも増え、現在は9人で活動しています。

チームについて

現在まで、メンバーは紹介で参加してもらっています。
活動を通じて金銭的な報酬益は一切生じておらず、みな完全にボランティアとして活動しています。
基本的にやる気ドリブンな集まりなので、タスクはやりたい人が手を挙げてリーダーを引き受けるような形です。メンバーによってコミットの量にはもちろん異なりますので、本業が忙しい時はもちろん活動を休んでも問題ありませんし、むしろ適度に肩の力を抜く事で長期的に活動していけるチームでありたいと考えています。
メンバー間のコミュニケーションは現在 Yammer (小野さんの記事) と Google Site のメンバー専用ページにて行われており、時折 Skype Chat も使われます。

また Yammer 上では議論・雑談も盛り上がっており、私などはここで得られる情報が報酬なのではないかと思っているほどです。メンバーのバックグラウンドも多種多様なのもおそらく盛り上がる一因でしょう。

活動内容

  1. 英日翻訳
    1. Gamasutra 寄稿記事の (著者許諾が取れたもののみ) 翻訳と公開
    2. GDC セッションのスライド翻訳
    3. 各種ゲーム系動画コンテンツの翻訳 (現時点ではGlobal Game Jam の基調講演動画のみ)
  2. 英語での情報発信
    1. IGDA  Japan が関係するゲーム業界イベントの (Facebook)
    2. イベント等の英語レポート公開、紹介
  3. その他 言語の壁や文化の壁に阻まれているゲーム業界にとって有益な活動の支援



先日デジタルゲームの教科書 Web ラジオでもお話させていただきましたが、
今後は英語圏に向けた情報発信を強化していきたいと考えています (メンバーの英語ネイティブの方中心に)。



…と、駆け足で紹介してきましたが、IGDA Japan の Internationalzation Force はこのような集まりです。今後とも皆様のゲーム開発ライフをもっともっとワクワクするものにするお手伝いができればと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。



矢澤 竜太(ヤザワ・リュウタ)

1978 年生まれのフリーランス英日ゲーム翻訳者、IGDA Japan i18n Force (Internationalization Force) 代表。この他、CEDEC サポーターをしたり、#VGTransJP という名のゲームローカリ関係者向けリソース収集サイトを作ったりしています。ゲーム関係のお仕事は随時募集中。翻訳に限らず、アイツに頼んだらできそうじゃない?と思うことがあったら ryazawa@ninjatranslator.net までご連絡ください! http://www.ninjatranslator.net/


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